一般的に積算業務は、設計図書から必要な数量を拾い出す「数量積算」が業務の60〜70%となります。さらに官公庁からの業務依頼では、予算書作成の為に数量内訳書への「値入」作業が必要となります。
値入は刊行物や歩掛の資料を基に内訳書に単価を入れてゆく作業であり、これにより直接工事費が算出されます。
私は入社してからこの数量積算業務に従事しており、これからもこの業務が基本となりますが、先日初めて値入の作業をしました。
地味です。
辞書のように数百ページもある刊行物を数冊と、その他文字だらけの歩掛資料から必要な単価を探し入力してゆくというとてもアナログな作業。。。初めての私には、入社依頼一番地味な作業だと感じられました。
しかし、単純に数量×単価=直接工事費と表現されてしまうこの「単価」には、市場単価だけでなく歩掛により算出されるものもあり、それらの細かな仕組・根拠を理解してゆくことはとても興味深く感じられます。また、何よりもこの作業なしには予算が算出されないことを考えると、とても重要な作業であると感じられます。
新しく値入に取り組んだことで、日常業務である数量積算に対してもまた違った目線で取り組むことができ、有意義な経験となりました。今後の業務に生かしてゆきたいと思います。
平井